【股関節痛・鼠径部痛・臼蓋形成不全】
当院に股関節痛で来院された女性(40代・会社員)の症状改善と経過をご紹介します。
ご来院時の症状
４０歳で出産後に右股関節の前側のそけい部に違和感が出るようになった。妊娠中は１５キロ体重が増えてしまい、産後ダイエットを兼ねて趣味のランニングを再開したところ、以前から時々痛みがあった右そけい部前側が日常的に痛むようになった。
痛みが出てからの経過
整形外科に受診したところ右股関節の【臼蓋形成不全】が判明した。妊娠・出産・ランニングで股関節に負担をかけ過ぎたために痛みが出たと言われて、ランニングを止めることになった。
ランニングを止めても痛みは治まらず、ストレッチやマッサージに通ってみたが改善が見られなかった。鍼で改善したという知人のアドバイスで当院に来院した。
検査と身体の状態の分析
- 姿勢分析・・肩、頭とも中心軸から右にずれた状態・腰・お尻は大きく左に偏っている
- 立位重心デジタル分析・・左右では右３５％左６５％前後ではつま先側１８％かかと側８２％の荷重バランス
- 歩行重心デジタル分析・・右のつま先（母趾側）が使えていないと判明
- 右足関節可動域低下・右回外足・左右ライトテスト陽性・トーマステスト陽性等
- 検査中に中学生の頃、部活中に足首にひどい捻挫を起こしていたことを思い出す。
施術方針・施術内容
施術内容は
- 全身に歪みがある状態⇒全身の歪み改善にアクティベータ、背骨に加えて股関節、膝、足首のアジャストを行う
- 検査から右腸腰筋・小殿筋が引き金の痛みである可能性⇒トリガーポイント鍼を選択。
- 子育て中のストレスが多く眠りが浅いという事でアロマセラピーを併用した
※症状に繋がる足首の動きや左右差がある部分は、筋トレやストレッチ等のホームケアをお伝えして実践してもらった。
その後の経過
- １回目の施術後から股関節が動かしやすいと実感する。
- 2回目、3回目は施術後痛みが楽になるが戻ってしまう。
- ４回目の施術後から痛みの出ない時間が増えてきたと実感。
その後、徐々に痛みが減少していき、現在は３週に１度のペースで当院でのメンテナンスと将来お子さんとジョギングを楽しみたいと股関節周囲筋のトレーニングを続けている。
当院からのコメント
痛みが改善して子育てや仕事に集中して取り組めるようになって、本当に良かったです。
股関節の臼蓋形成不全は男性1％に対し女性は２～７％で起こり、妊娠や出産、スポーツ等による負荷で悪化したり痛みが出ることがあります。
今回の場合も、妊娠・出産、産後のジョギングと大きな負荷が股関節にかかって症状が出てきた可能性が高いですが、実は歩き方や足首の動きが、昔の捻挫の影響で左右差があったことも大きく影響していました。
このまま放置して過ごしていたら膝や腰を痛める可能性も高かったと感じます。
アクティベータで身体全体のゆがみのバランスを取りつつ、マッサージでは届かない股関節の深い部分にある痛みの原因の筋肉に鍼をすることで最短で改善していただけたと思います。
今後も負担が掛かりやすい股関節を適切にケアしつつ、趣味のジョギングを楽しんでいただけるようにサポートしていきたいと思います。
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恵比寿鍼灸整体院さかい
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